人を知る

薬剤師 薬品担当/本城 優和
2017年入社

ヘルス&ビューティー部(店舗)医薬品担当
本城 優和

経歴

  • 2017年入社ヘルス&ビューティー部 医薬品対応
本城さんインタビュー画像

OTC専門に決めたのはお客様との距離の近さ。自分で考え経験できることが、難しいけれど面白い。

学生時代、調剤薬局と病院で半年ほど実習がありました。調剤室に篭り、流れ作業のようにピッキングをして投薬する・・・それは私にとって、少し単調で味気なく感じられました。そして今後、薬剤師として何をやりたいのかを考えてみた結果、一人ひとりの話しをじっくり聞いて、症状に合う薬を自分で考えオススメする仕事をしたいと思いました。それからは、OTC専門のドラッグストアや小売業に絞り就職活動を開始しました。そんなとき、小さい頃から慣れ親しんでいたイトーヨーカドーで薬剤師の採用があると知りました。総合スーパーであるイトーヨーカドーなら、幅広い世代の方々と関われると思い入社を決めました。

いざ入社してみると、戸惑うこともたくさんありました。例えば、イトーヨーカドーは新入社員でも、自らの考えで動くことを求められます。商品の発注数や売場の配置など、自分のさじ加減で売上が変わってきます。「もし失敗しても、それが経験になるから大丈夫」と先輩方がフォローしてくれますが、初めのうちは手探りで仕事をしていました。ある日、私の考案で医薬部外品のハンドクリームの近くに医薬品の肌荒れ商品を配置したところ、売上は急上昇しました。深刻な皮膚のトラブルに悩んでいるお客様は、有効成分の高い医薬品を選んでくれると仮説を立て実行した結果でした。目に見えて売上が伸びるとやりがいを感じますし、次はもっとこうしようとアイディアも浮かび楽しくなってきます。

本城さんインタビュー画像

情報感度を高め、お客様が何を求めているかを知ることが大切。

お客様のニーズに合った商品を提供していくためには、情報をいち早く取り入れる必要があります。季節や気温によって求められる物は変わっていきますし、テレビ番組で取り上げられると、翌日は関連商品が飛ぶように売れたりします。CMやインターネットを見て商品を探しに来るお客様もいらっしゃるので、常にメディアには注目しています。普段の生活でも、競合のドラッグストアやスーパーでは、どんな商品が売れているのかをつい観察してしまいます。売れそうな商品は、お客様の目に留まるようなPOPを作成したり、目立つ売場作りを心がけています。

しかし、日々アンテナを張っているつもりでも、予想だにしないことも起こります。今年の夏のことでした。あるメーカー様の子供用風邪シロップは、季節がらなかなか売れない商品でした。そのため在庫も少ししか準備をしていませんでした。そんなある日、日に1つ売れるか売れないかのその商品が飛ぶように売れ出したのです。もちろん一気に在庫切れになり、その後買いに来たお客様には在庫切れのご案内をしなくてはなりませんでした。後に分かったことは、そのとき喉からくる子供の風邪が近所で大流行していたのでした。まだ風邪が流行る時期ではなかったので、想定外の出来事でした。イトーヨーカドーには、小さいお子様を持つパートナー社員さんも大勢いらっしゃいますので、日々のコミュニケーションの中で、その地域ならではの情報も常にキャッチしなければならないと学びました。

本城さんインタビュー画像

白衣を着ている人間は遠い存在ではないと伝えたい。地域で愛される身近な薬剤師へ

イトーヨーカドーには幅広い年代のお客様が来店され、相談していただく内容も人それぞれです。先日、年配のお客様より「足の付け根が痛いけれど、どの湿布を貼って良いか分からない」とご相談されました。湿布薬ひとつとっても、症状によって効果は変わってきます。痛みの状態を詳しく聞いて、最適な湿布薬をオススメしました。するとお客様は「他では薬剤師の人になかなか聞けないから助かったよ」と喜んでくださいました。調剤薬局だと、薬剤師はいつも忙しそうで、話を聞きたくても調剤室からわざわざ呼び出すには 気が引けてしまう。その点、イトーヨーカドーであれば、フロアに薬剤師がいるから話しかけやすいと言っていただきました。お客様にとって、近寄りがたい存在であった薬剤師を、身近に感じていただけること。それが私の目指していた薬剤師の姿です。そのためには時代の変化に合わせ、常に新しい知識を身につけ、お客様に最適な情報を提供できるよう、これからも学んでいきたいです。そして、いつかショップマスター(医薬品部内責任者)となり、地域の皆様のセルフメディケーションを支える存在になりたいです。お客様一人ひとりに寄り添う「かかりつけ薬局」を目指します!

本城さんインタビュー画像

Message

学生さんへのメッセージ

OTC医薬品販売は薬剤師にとって自由に選択肢を与えられる場所です。自分自身で見て聞いて考え、商品を提供できることが最大の魅力だと思います。薬を絡めた知識を伝え、薬だけではなく生活習慣の改善やセルフメディケーションを支える影響力を持つことができます。「薬を出すだけの人」という薬剤師に対する世間のイメージを変えられる楽しい職場です。

PAGE TOP PAGE TOP