和風だしあんかけのロール白菜

鶏ひき肉だねを巻いたロール白菜はふんわりと柔らかく、お箸で食べられます。仕上げにしょうが風味のあんをたっぷりとかけて香りよく。優しい味わいにホッとします。

材料〈作りやすい分量・8個分〉

白菜の外側の大きい葉がない場合は、2枚を組み合わせて巻いても。

作り方〈調理時間約40分・白菜を冷ます時間は除く〉

1大きめのフライパン、または中華鍋などに湯を沸かし、白菜を入れて1分ほどゆでる。ザルに上げ、広げて冷ましておく。

白菜の葉は、1枚のままゆでて冷まします。
巻くことができればいいので、軽くゆでる程度に。

2Aのパン粉と水を合わせ、なじませる。Aのすべての材料をボウルに入れ、粘りけが出てくるまでしっかりと混ぜ合わせ、8等分に分けて俵型に丸めておく。

3白菜の葉を広げ、芯の厚みを平らにそぎ落とし、そぎ落とした芯は細切りにする。芯を手前にして広げ、手前に2を1個のせ、そぎ落とした芯も適宜一緒にのせて、手前からタネを包むようにきっちりと巻いていく。残りも同様に作る。

白菜の芯の部分は厚みがあって巻きにくいので、平らになるよう、
包丁を寝かせながら芯をそぎ落とします。
そぎ落とした芯もムダにせず、細切りにしてタネと一緒に巻きます。

43のロール白菜の巻き終わりを下にして鍋にきっちりと並べ、Bを加えて中火にかける。煮立ったら火を弱め、落としぶたをしてフタをし、20分ほど白菜が柔らかくなるまで煮る。

ロール白菜がすべてきっちりと入る鍋を用意し、巻き終わりを下にして並べます。
隙間ができるようなら、残った白菜を詰めるといいでしょう。
だし汁、調味料を加え、白菜が箸で切れるくらい柔らかく煮ていきます。

54のロール白菜を取り出して器に盛る。残った煮汁を煮立たせ、水溶き片栗粉を少しずつ加えて好みの加減にとろみをつけ、おろししょうがを加えて混ぜ、ロール白菜の上からかける。

白菜とひき肉の辛子じょうゆ炒め

辛子じょうゆ風味が白いごはんによく合う炒めもの。シャキシャキの白菜の歯応えも後を引きます。シンプルな材料ですが、香味野菜3種のパンチ力も味の決め手に。

材料〈2～3人分〉

赤ピーマンがなければ、赤パプリカ（小1/2個）で代用できます。

作り方〈調理時間約15分〉

1白菜は6㎝長さに切り、縦5㎜幅の細切りにする。赤ピーマンは長さを半分に切って重ね、白菜同様に縦5㎜幅に切る。Aのしょうゆに練り辛子を加え、よく溶いておく。

2大きめのフライパン、または中華鍋にごま油とサラダ油を入れて中火で熱し、にんにく、しょうが、長ねぎを炒め、香りが出てきたらひき肉を加えてしっかりと炒める。

3赤ピーマンを加えてサッと炒め合わせ、白菜を加えて強火で油が全体に回るまで炒める。Aを回し入れ、しんなりするまで炒め合わせ、器に盛り、粗びき黒こしょうをたっぷりふる。

シンプルに、こんな一品も…

ラーパーツァイ

ラーパーツァイは、白菜の中華風甘酢あえです。さっぱりとした箸休めになるので、まとめ作りしておくと便利。花椒（ホワジャオ）を加えると本格的な味わいに。

材料〈作りやすい分量〉／作り方〈調理時間約5分・冷蔵室でなじませる時間は除く〉

白菜400gは葉と芯に分け、葉はざく切りにし、芯は5㎝長さ、縦7㎜幅に切り、すべて大きなボウルに入れる。小鍋に酢1/2カップ、きび砂糖または砂糖、ごま油各小さじ4、塩小さじ2と1/2、赤唐辛子1本（半分に切って種をとる）、あれば花椒（粒）小さじ1を入れて煮立たせ、熱いうちに白菜の上から回しかけ、全体をよく混ぜ合わせる。保存用密閉袋に入れ、冷蔵室でなじませる。30分ほどで食べられ、約1週間保存可能。

教えていただいた方
植松良枝〈うえまつ・よしえ〉さん

料理研究家。季節感あふれる食と暮らしを提案。野菜づくりを長年ライフワークとし、旬の野菜をたっぷりと使った料理や、世界各国のエッセンスを取り入れた料理はセンスのよさで定評がある。『春夏秋冬ふだんのもてなし 季節料理のヒントとレシピ』（KADOKAWA）、『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』（プレジデント社）など著書多数。

まとめ

和風だしあんかけのロール白菜は、タネに芽ひじきや刻んだしいたけなどを入れるのもおすすめです。白菜の葉はとても巻きやすく、しっかりとしたロールが作れるのも嬉しいところ。また、白菜とひき肉の辛子じょうゆ炒めをロール白菜の前後の日に作ると、まったく違う味わいと食感を楽しめます。みずみずしい旬の白菜で、ぜひ試してみてください。