close

お出かけがグンと楽しくなる!
ワンちゃんの良いしつけ悪いしつけ

Special / 2019.05.29

  • twiiter
  • facebook
  • LINE

photo:Makoto Myoga/text:Yuko Tanaka/special thanks:Nami Hoshino Chocota(dog)

レジャーの楽しい夏はもうすぐ! 家族や愛犬との遠出を計画している人も多いのでは? そこで今回は、愛犬とのお出かけで知っておくべき「しつけ」の基本を、家庭犬しつけインストラクターの西川さんに教えてもらいます。しつけは1日でできるものではないので、普段から行うことが大切です。

教えてくれたのは
西川文二(にしかわ・ぶんじ)さん

Can!Do!Pet Dog School主宰。公益社団法人 日本動物病院協会認定 家庭犬しつけインストラクター。東京都動物愛護推進員や環境省などが主催する講習会講師のほか、雑誌等の監修、メディア出演など幅広く活躍中。『子犬の育て方・しつけ』(新星出版社)など著書多数。愛犬はDapちゃんと鉄三郎くん。

しつけとは、「ご褒美&ほめる」を使った体験学習

上手にしつけができず、ついワガママを許してしまう…。そんな飼い主さんも多いそう。でも西川さんによると、しつけは犬の行動を人間社会の刺激に適応した”好ましい行動”へと導く体験学習で、犬の安全のために必要なことだとか。

西川さん:「犬は体験したことを学習する動物です。好ましい行動を繰り返し体験させることで、自発的に好ましい行動をとるようになります。この繰り返しの体験学習には時間がかかりますが、ご褒美(=ドライフード)を上手に使って、楽しみながら根気よく続けましょう。「まて」やアイコンタクトなどの基本のしつけができていれば、人間社会の刺激による危険も回避でき、お出かけ先で困ることはほとんどないはずです」

マスターしたい!「声かけ・行動・いいこと」の
しつけパターン

しつけは、「声かけ・行動・いいこと」の3点セットで行うのが効果的。たとえば「おすわり」を学習させたいなら、まずは犬が座ったときに、ご褒美をあげるなどの”いいこと”を起こしてあげます。犬が、座るとご褒美がもらえる! とわかってきたら、直前に「おすわり」と声をかけるようにします。犬は、前触れを感じるのが得意なので、「おすわり」と言われたときに座ると”いいこと”が起きると学習し、上手におすわりをするようになっていきます。

「行動・いいこと」は3秒以内!

犬は行動とご褒美の間に時間が空いてしまうと、それが行動の結果だと理解できません。いいことは、行動後即座に起こしてあげるのが鉄則!

失敗を叱ってはダメ!

叱られるのは、犬にとって”いやなこと”です。犬はいやなことが起きる状況を避けるようになるので、学習につながりません。無気力になったり、攻撃的になってしまうこともあります。

教えて!3つの良いしつけ悪いしつけ 教えて!3つの良いしつけ悪いしつけ

1移動するときに気をつけることは?

安全が最優先!

普段からクレートで待機できるしつけを

車で移動する場合、犬を車内で自由にさせている人がいますが、安全を考えると好ましくありません。急ブレーキ時に車内を飛んでしまいガラスにぶつかるなど、様々な危険が考えられます。幼児をチャイルドシートに乗せるのと同じように、犬はクレートに入れて乗せるようにしましょう。

車での移動のほか、災害時の避難所などでも犬をクレートに入れることが求められます。そのためにも普段からクレートの中にいることに慣れさせましょう。本来、薄暗く適度に狭いクレートは犬にとって快適なスペースです。入るといいことが起きる!とわかれば、自発的に入っていくようになります。

良いしつけ

クレートが斜めにならないよう、タオルなどを敷いて平らにしたシートにのせ、シートベルトでしっかり固定します。物音や外の動きなどの刺激で犬がストレスを感じないよう、タオルなどでクレートを覆うのがベスト。車酔いしやすい犬の場合は、ときどき車を止めて、様子をみてあげることも忘れないで。

悪いしつけ

窓から顔を出す、膝に乗せるなどの危険行為は絶対にダメ。犬に気をとられて集中力が欠けてしまいます。事故につながりやすく、自分や犬だけでなく周りの車を巻き込む危険性も高まるので厳禁!

外出にはしつけ用のフードを忘れずに

お出かけのときは、ご褒美のドライフードやおやつを常備。犬の行動に即座に対応できるよう、トレーニングポーチやポケットなどに入れて持ち歩くようにしましょう。

※ご褒美はドライフードをメインに。栄養バランスの維持、及び肥満防止のために、1日に与えるおやつは、1日に必要な摂取カロリーの10%を超えないように注意して。

国産の鶏ささみ使用で、香ばしい香りにワンちゃんも大満足! チップスタイプ、スティックタイプなら携帯しやすく与えやすいので便利です。

セブンプレミアムライフスタイル パリっとおいしい鶏ササミチップス 60g

セブンプレミアムライフスタイル 鶏ささみ細切り 160g

顔出しNG!?電車やバスで移動のときは?

公共の交通機関では、各社が定めたペットの持ち込みルールに従います。「蓋ができる容器」と規定されていることが多いので、犬の頭まで隠せるキャリーケースを準備しておくとよいでしょう。ケースの形状やサイズ、重量などの規定は各社違うので、事前にチェックを。吠える、匂うなど、他の乗客に迷惑をかけない配慮も忘れずに!

2トイレや拾い食いが心配…

犬の行動をコントロールできるよう、リードにも工夫を

家の中と違って、外には刺激がいっぱい。犬の興味を引く匂いや物も…。実はこの匂いこそが、排泄や拾い食いのモト。犬には他の犬の排泄物の匂いを嗅ぐとオシッコをしたくなる習性があります。また、草土の上といった柔らかい場所は排泄に快適な場所。一度外ですることを覚えると、家の中でしなくなるので、他の犬の排泄物の匂いを自由には嗅がせないようにしましょう。

とはいえ、匂いを嗅ぐのは犬の本能でもあるので全く嗅がせないのはストレスになってしまいます。匂いを嗅いでいい場所を与えるなどメリハリをつけ、犬がストレスを感じないようにしましょう。

良いしつけ

リードは、犬と飼い主さんがアイコンタクトしながら横を歩けるくらいの長さが理想的。また、飼い主さんがリードをおへそのあたりで持ったときに、犬の鼻が地面につかない長さの箇所に結び目を作っておくと便利です。この結び目を左手で握ってリードを持つと、歩いているときは適度なゆとりがあり、とっさのときには左手をおへその前に持ってくるだけで、匂い嗅ぎや拾い食い、飛び出しなどの危険を防ぐことができます。

悪いしつけ

犬に引っ張られるのはNG。犬が脇道に興味を示して引っ張っても、素通りするようにしましょう。それでも犬が強引に引っ張る場合は、名前を呼んでアイコンタクトできるようしつけておけば大丈夫。呼ばれたほうを見るといいことが起きる! と学習していれば、強引に引っ張って進もうとはしないはずです。

ワンちゃんも安心なマナーウェアを!

外での排泄は衛生的にも好ましくありません。外でするクセがある場合は、マナーウェアを活用しながら、家のトイレでするよう導きましょう。

テープ付きで、くるっと巻くだけ簡単装着!やわらか全面通気シートで、おしっこブロックギャザー付も付いた高機能。洋服感覚のおしゃれなデザインも嬉しい。

ユニ・チャーム マナーウェア 女の子用 Sサイズ 36枚

ユニ・チャーム マナーウェア 男の子用 小型犬 46枚

3よそのワンちゃんとお付き合いができない…

付き合えなくても大丈夫。

むしろ、他の犬を無視できるしつけを

犬はみんな犬が好き、とは限りません。だから、無理にワンちゃんの輪に入って、仲良くできなくても大丈夫。他の犬といるのがストレスな犬もいますし、遊びの加減がわからない犬と触れ合って、ケガをしてしまうこともあります。そのため、状況に応じて犬を無視できるしつけも大事。ケンカなど犬同士のトラブルを回避でき、ストレスなく安全なお出かけができます。

良いしつけ

犬を無視する学習をさせるには、生後4か月齢以下の場合は、他の犬と触れ合わせることから始めます。これは、他の犬に慣れていないと、不安や興奮で無視することができないため。ですが、出会う犬すべてと触れ合っていると、どの犬も遊べるものだと勘違いし、無視することができなくなってしまいます。生後5~6か月齢を越えた場合は、触れ合わずすれ違うだけにして、最終的には1mくらいの距離ですれ違えるようにしましょう。「おすわり」と同じように繰り返すうち、犬を無視できるようになるはずです。すでに生後5~6か月齢を越えていて、ほかの犬が苦手な場合も、1mのすれ違いを目指してトレーニングを行いましょう。

悪いしつけ

どの犬とも触れ合おうとするのは問題。楽しそうに見えても、実は相手の犬が嫌がっていることも…。お互いの犬の様子次第で無視させたり、場合によっては引き離すことも必要なのです。

おとなしくできればOK!?カフェに行ったときは?

たとえ犬同伴OKのカフェであっても、おとなしく待機できない犬は連れていくべきではないでしょう。家の中でおとなしく待機できる犬でも、他の犬や人の声などに興奮して吠えてしまうことがあります。この場合は、他の犬がそばにいても飼い主の足元で、おとなしく「ふせ」「まて」ができるようにトレーニングしていきましょう。

おわりに

犬が言うことを聞いてくれないと、つい叱ったり諦めて甘やかしてしまいがち。でもそれでは人も犬もシアワセにはなれません。お出かけを楽しむためにも、基本のしつけをマスターさせるのは必須。この機会にしつけ上手な飼い主になって、愛犬とのハッピーライフをより充実させてくださいね。