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二十四節気を味わう旬彩ごはんVol.35
脱マンネリ!調理法別 新じゃがレシピ

Food / 2020.03.20

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text:Mami Moroi /photo:Masayuki Ichinose /styling:RYOKO(meifan Inc.)

今回は「春分」。ぽかぽかとした春の陽気が続き、桜の便りも届く頃です。この季節の恵みが、新じゃがいも。みずみずしいその味わいは、どんな料理にしてもおいしいものですが、マンネリになりがち…。そこで、そんな悩みに応える新レシピ、ご紹介します。

旬の今こそおいしいものを!

指でこすると、はがれてしまいそうなほど皮が薄く、表面にキズやシワのないきれいな肌のものを選びましょう。

新じゃがいもの洗い方のコツ

  • 新じゃがの魅力は、皮ごと食べられること。水を張ったボウルなどの中で、指で優しくこすって汚れを落としましょう。

刺激的なソースと新じゃがのナチュラルな
甘みが絶妙にマッチ
新じゃがと豚ひき肉のコクうま坦々煮

ピリッと辛くて濃厚なソースで、新じゃがを中華料理に。コロコロした小さめサイズの新じゃがは、丸ごと炒め煮にしても、皮が薄く水分が多いので、中まで比較的短時間で火が通ります。

材料(2人分)

新じゃがいも… 小8個(約350g)
豚ひき肉…100g
にんにくのみじん切り…1片分
豆板醤…小さじ1/2
A水…2カップ
 鶏がらスープの素…大さじ1
B牛乳…1/4カップ
 オイスターソース…小さじ1
ごま油…大さじ2
水溶き片栗粉(片栗粉1:水1)…適量
ラー油、すり白ごま、青ねぎの小口切り…各適量  

作り方

① 新じゃがいもは皮ごとよく洗う。

② 深めのフライパン(または、鍋)にごま油を中火で熱し、ひき肉とにんにく、豆板醤を炒める。ひき肉に火が通ったら、新じゃがいもを加えて軽く炒め、Aを加える。煮立ったら弱火にし、火が通るまで煮る。

新じゃがいもは皮つきのまま加える。

③ Bを加えて軽く煮て、水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみをつける。器に盛り、好みでラー油をかけ、ごま、青ねぎを散らす。

●具材を加える
ブロッコリーやスナップえんどう、グリーンアスパラガス、そら豆を加えて彩りをアップしても。
●調味をアレンジ
甘辛ソースやカレー味にしても美味。

面倒な人は、ゆでてあえるだけでもすぐ1品!
新じゃがナムル

材料(2人分)

新じゃがいも… 大1個(約150g)
ピーマン…2個
Aごま油…大さじ1
 しょうゆ…小さじ1/2
 塩、黒こしょう…各適量
いり白ごま…大さじ1/2

作り方

① 新じゃがいもは皮ごとよく洗い、皮つきのまま細切りにする。ピーマンも細切りにする。

② 新じゃがいもは塩少々(分量外)を加えた熱湯でゆで、火が通ったらピーマンを加えてさっとゆでて水けをきる。

③ ②にAを加えてあえ、仕上げにごまを加えて混ぜる。

新じゃが、あさり、豚肉を贅沢に使った、
うまみ相乗効果系のひと皿
新じゃがと豚肉、
あさりのアレンテージョ風

ポルトガルの人気家庭料理風。新じゃがならではの食感の魅力を存分に味わうなら、ダンゼン揚げ焼き! 皮はパリパリッと香ばしく、実はねっとり。そのコントラストも楽しめます。

材料(2人分)

新じゃがいも…300g
あさり…200g
豚肩ロース肉(とんかつ用)… 200g
Aにんにくのすりおろし…1片分
 塩、黒こしょう…各適量
白ワイン…1/2カップ
塩、黒こしょう…各適量
オリーブオイル…適量
レモンのくし形切り、パクチー(あれば)…各適量

作り方

① 新じゃがいもは皮ごとよく洗い、皮つきのまま乱切りにする。豚肉は食べやすい大きさに切り、Aで下味をつける。

② 深めのフライパン(または、鍋)にオリーブオイルを焼くときよりやや多めに入れて中火で熱し、新じゃがいもを揚げ焼きにして取り出す。

多めの油で揚げるように焼く。

③ ②のフライパンのオイルを加減し、豚肉を入れて炒め、火が通ったらあさりと白ワインを加え、フタをしてあさりの殻が開くまで煮る。

④ 新じゃがいもを戻し入れ、煮汁が1/3になるまで煮詰め、塩、黒こしょうで味を調える。器に盛り、レモンとあればパクチーを添える。

●調味料を加える
パプリカパウダーを加えて、本格的なポルトガル料理風にしても。
●具材を加える
プチトマトやトマトの乱切りを加えると、さらに奥深い味わいに。

炊いてふくふくとした舌触りになった新じゃがが、
抜群のアクセントに
新じゃがとあさりの
イタリア風炊き込みご飯

じゃがいもとあさり、トマト、米を使ったイタリアの名物料理「ティエッラ」を、炊き込みご飯に。米に具材のうま味がしみ込み、新じゃがいもの食感と甘みも深まります。土鍋で炊いてもOK。

材料(3~4人分)

新じゃがいも…100g
米…2合
あさり…300g
プチトマト…8個
にんにく…1片
玉ねぎ…50g
白ワイン…1/4カップ
塩…小さじ1/3
黒こしょう…適量
オリーブオイル…大さじ2
粉チーズ…大さじ1
パセリのみじん切り(あれば)…適量

作り方

① 新じゃがいもは皮ごとよく洗い、皮つきのまま薄切りにする。にんにくと玉ねぎはみじん切りにし、プチトマトは半分に切る。

② 鍋にあさりと白ワインを入れ、フタをして中火で熱し、あさりの殻が開いたら火を止める。あさりと煮汁に分け、あさりは飾り用を数個残して身を取り出しておく。

③ 鍋にオリーブオイル、にんにく、玉ねぎを入れて弱火で熱し、じっくり炒める。米を洗わずに加えてさっと混ぜ合わせる。

④ 炊飯器に③を入れ、②の煮汁を加えてから2合の目盛りまで水を注ぐ。塩、黒こしょうを加えて混ぜ、新じゃがいも、プチトマトをのせて普通に炊く。

あさりの煮汁を加え、普通に炊く。

⑤ 炊き上がったら、あさりの身をのせて粉チーズをふり、殻つきのあさりを飾り、あればパセリを散らす。

●具材を変える
あさりの代わりに、シーフードミックスやツナ缶でも。

教えていただいた方

吉沼弓美子さん

フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰。

まとめ

新じゃがとは、収穫の初期に出回るじゃがいもの新もの。コロコロサイズをイメージしますが、サイズは問わず、いずれにしても通常のじゃがいもに比べると皮が薄く、水分が多くてやわらかい、という特徴があります。特筆すべき栄養素はビタミンCで、でんぷんで包まれているので、ほかの食材のビタミンCに比べて熱に強いのも嬉しいところ。そのほか、カリウムやビタミンB1、ナイアシンなどが含まれます。通常のじゃがいもと栄養成分に違いはありませんが、その多くが皮の近くに含まれているので、皮ごと食べられる新じゃがは、栄養的に優等生といえそう。皮をむく手間もないので、ぜひとも皮ごと味わってくださいね。