close

二十四節気を味わう旬彩ごはんVol.55
主役級にアレンジ!春菊レシピ

Food / 2021.01.20

  • twiiter
  • facebook
  • LINE

text:Mami Moroi /photo:Masayuki Ichinose /styling:Misako Hirasawa(meifan Inc.)

今回は、24番目の節気で「大寒」。いちばん寒い時期ですが、だんだんと春の気配も感じられるようになる頃です。そんな季節にぴったりなのが春菊。脇役のイメージを覆す、とっておきのレシピを紹介します。

旬の今こそおいしいものを!

葉の緑色が濃くてつやがあり、葉先がシャキッと元気なもの。また、茎は太過ぎず、しっかりとハリがあり、下のほうにも葉がついているものがおすすめ。ちなみに、葉のギザギザが浅いほうが苦味と香りが穏やかです。

春菊のおいしいゆで方

味よく、色よく、食感よく仕上げるためのコツをおさらいしましょう。塩を加えた熱湯でゆでますが、塩の分量は水1Lで小さじ1が目安です。

  • 茎から入れて30秒キープ。

  • 続いて葉を入れて20秒。

  • 冷水にサッとさらす。

  • 水けをよく絞る。

春菊の香りを存分に味わうヘビロテサラダ春菊のねぎ塩チョレギサラダ

生でいただくときは、水にさらしてシャキッとさせるのがポイントです。韓国のりがないときは焼きのりでも。その場合はドレッシングの塩の分量を調整して。

材料(2人分)

春菊…1束
A長ねぎのみじん切り…1/3本分
 にんにくのすりおろし…少々
 ごま油…大さじ2
 レモン汁…小さじ1
 塩…小さじ1/2
韓国のり…8枚
白いりごま…大さじ1

作り方

①春菊は葉を摘んで水にさらしてシャキッとさせ、水けをよくきる。

葉は摘むように、茎から外す。

②Aは混ぜ合わせる。韓国のりは食べやすくちぎる。

③①を器に盛ってAをかけ、韓国のりと白ごまを散らす。

●具材をプラス
薄切りにした柿や、白身魚の刺身を加えても。

春菊のほどよい苦味が心地いいアクセントに春菊のエスニックごはん

春菊の香りを生かしてホーリーバジルのように使い、ガパオ風のごはん料理に。混ぜ込むことで味がなじみ、ぐっと食べやすくなります。

材料(2人分)

春菊…1束
豚ひき肉…150g
紫玉ねぎ…1/6個
にんにく…1片(5g)
赤唐辛子…1本
砂糖…小さじ2
ナンプラー…大さじ1と1/2
ごま油…大さじ1
温かいごはん…1合分
ピーナッツ…10g

作り方

①春菊は塩適量(分量外)を入れた熱湯でゆで、流水にさらして水けを絞る。茎は小口切り、葉は3㎝長さに切る。紫玉ねぎは薄切りにして水に5分さらし、水けをよく絞る。にんにくはみじん切りに、赤唐辛子は種を抜いて輪切りに、ピーナッツは粗みじんに切る。

  • ▼
  • ▼

食べやすいように葉と茎は切り方を変える。

②フライパンにごま油を中火で熱し、にんにくと赤唐辛子を炒める。香りが立ったらひき肉を加えてしっかり炒め、砂糖とナンプラーを加えて汁けを飛ばす。

③温かいごはんに春菊、紫玉ねぎ、②を加えて混ぜ合わせ、器に盛ってピーナッツを散らす。

●食べ方をアレンジ
そうめんやうどん、パスタなど、めんに混ぜても美味。

春菊の苦味とかきのうま味、スープの辛味が溶け合って口福鍋に春菊とかきのスンドゥブチゲ

春菊の香りと心地いい苦味を生かすため、仕上げに加えてサッと火を通していただきます。鍋の〆は中華めん、うどん、ごはんと何でもOK。味わいスープを余すことなく堪能してくださいね。

材料(2人分)

春菊…1束
かき(加熱用)…300g
豆腐…1丁(350g)
長ねぎ…1本
にんにく…2片
しょうが…1かけ
Aコチュジャン…大さじ2
 みそ…大さじ1と1/2
 しょうゆ…小さじ2
 塩…適量
ごま油…大さじ2

作り方

①春菊は5㎝長さに切り、長ねぎは斜め切り、にんにくとしょうがはみじん切りに、豆腐は食べやすい大きさに切る。かきは洗って水けをきる。

②鍋にごま油を中火で熱し、にんにくとしょうがを炒める。香りが立ったら水4カップを加え、沸騰したらかきと長ねぎを加えて弱火で煮る。

③具材に火が通ったらAで調味して豆腐を加え、温まったら春菊を加える。

仕上げに加え、煮えばなをいただく。

●具材をアレンジ
かきの代わりにたら、豚肉でも合う。また、きのこを加えても。
●調味をアレンジ
Aの代わりにキムチを加えてもOK。塩加減は適宜調整を。

教えていただいた方

吉沼弓美子さん

フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰。

まとめ

春菊の原産地は地中海沿岸。ただし、古くから食用されていたのは東アジアが中心で、ヨーロッパでは鑑賞用だったそう。名前の由来は、葉の形が菊に似ていて春に花を咲かせることから。関西では菊菜とも呼ばれます。抗酸化作用で知られるβカロテンやビタミン類を多く含み、「食べる風邪薬」といわれるほど栄養的には優等生で、免疫力を高める効果が期待できそう。すぐに使うのがベターですが、保存するときは生のまま冷凍が便利です。鍋だけでなく、いろいろな料理で活用してくださいね。