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二十四節気を味わう旬彩ごはん
vol.60 【清明】
冷凍ストックできる たけのこ料理

Food / 2021.04.04

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何かと忙しくなる4月。毎日の食事作りに冷凍ストックおかずがあると本当に便利です。春の代表的な旬野菜、たけのこで、たっぷり作って冷凍しておきませんか? コツは、少〜し濃いめのしっかり味にすること。解凍してから味がぼやけません。

たけのこと豚肉のエスニック炒め

豚肉のうま味とナンプラーの風味をたけのこがしっかり吸って、一体感のある味わいに。
一味唐辛子を効かせたパンチのあるピリ辛味が、淡白なたけのこだからこそよく合います。

材料〈作りやすい分量・約4人分〉

たけのこ(水煮)…350g

豚こま切れ肉…300g

しょうが…30g

グリーンピース(塩ゆでしたもの、または冷凍や缶詰)…50g

A

ナンプラー…大さじ2

しょうゆ…小さじ1

砂糖(あればきび砂糖)…大さじ1

サラダ油…大さじ2

一味唐辛子…適量

たけのこは、生からゆでたものでも水煮でも。しょうがはたっぷり、2かけ分くらい用意します。ナンプラーがなければ、Aはしょうゆ大さじ3、砂糖大さじ1で代用しても。

作り方〈調理時間約15分〉

1たけのこは穂先の部分は縦に薄切りにし、そのほかの部分は3㎜厚さのいちょう切りにする。豚肉は食べやすい大きさに切る。しょうがはせん切りにする。

2フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、豚肉を広げて入れ、片面に焼き色がつくまで中火で2〜3分焼きつけてから炒める。

豚肉はフライパンいっぱいに広げて入れ、そのまましばらく動かさず、片面をこんがり焼きつけるのがポイント。香ばしさが加わり、仕上がりのおいしさが変わります。

3しょうがを加えてさっと炒め、サラダ油大さじ1とたけのこを加えて炒める。Aを加え、水分がほとんどなくなるまで炒め、仕上げにグリーンピース、一味唐辛子を加えて合わせる。

しょうがを加え、たけのこを加えたら、しんなりなじむまで炒めます。

たけのこの五目炊き込みごはん

煮汁で炊いたごはんは味がよくしみて、かみしめるほどうま味を感じます。ふきの香りと食感がたけのこを引き立てて、一気に春の味わいに。食べごたえも抜群です。

材料〈作りやすい分量・約5〜6人分〉

たけのこ(水煮)…160g

米…3合

鶏むね肉(皮なし)…1枚(約250g)

塩…小さじ1/3

にんじん…60g

しいたけ…3〜4枚

ふき(水煮)…80g

A

しょうゆ、みりん…各大さじ3

酒 …大さじ1

みつば…適量

たけのこ、ふきなどの春野菜と、タンパク源の鶏肉をバランスよく組み合わせて。

作り方〈調理時間約20分・炊く時間は除く〉

1たけのこは穂先の部分は縦に薄切りにし、そのほかの部分は2〜3㎜厚さのいちょう切りにする。鶏肉は1〜1.5㎝大に細かく刻み、塩をふって下味をつける。にんじんは2㎝長さのせん切り、しいたけは2〜3㎜厚さの薄切り、ふきは3~4㎜厚さの斜め薄切りにする。

具はこんな感じに。
ごはんになじんで食べやすいように、薄切りやせん切りにし、ある程度大きさも揃えます。

2鍋にAと水1と1/2カップを煮立たせ、1をすべて加え、煮立ったら弱火にして上下を返しながら7〜8分煮る。ざるでこして具と煮汁に分ける。

具を先に煮て、しっかり味を含ませておくのがポイント。その煮汁でごはんを炊きます。

3米と2の煮汁を炊飯器に入れ、3合の目盛りまで水を足し、普通に炊く。炊き上がる10分前くらいに炊飯器を開けて2の具を散らし、再びフタを閉めて炊き上げ、蒸らす。全体を混ぜ合わせて器に盛り、食べやすく切ったみつばを添える。

冷凍ストックしよう

炒めものは、粗熱がとれたら密閉保存袋に小分けにして冷凍を。炊き込みごはんは、できるだけ温かいうちにラップでふんわりと包んで粗熱をとってから冷凍します。どちらも冷凍期間は約1ヶ月、解凍は電子レンジがおすすめです。

少し余ったら、こんな小さいおかずも...

たけのことじゃこのレモン炒め

じゃこがたけのこにからみ、レモン風味があとを引くちょっと気の利いた小鉢もの。できれば穂先を使って。じゃこはしらすや桜えびでも、ふきを一緒に炒めても。家飲みおつまみにぜひ。

材料〈2〜3人分〉/作り方〈調理時間約5分〉

たけのこ(水煮)120gは2〜3㎜厚さの薄切りにする。フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、たけのことちりめんじゃこ15gを入れてしんなりするまで中火で2分ほど炒め、塩少々、レモン汁小さじ2/3を加える。器に盛り、レモン(あれば国産)の皮のすりおろし適量を散らす。

清明 せいめい

4月4日〜4月19日頃

旬の食材はたけのこ

今回の節気は「清明」。けがれなく生き生きとしている様を表し、すべてのものが春の息吹を謳歌する頃。この時期旬と言えば、たけのこです。
穂先がしまって黄色がかっており、皮は色が薄くてつやがあり、根元の切り口が白くてみずみずしいものを選んで。食物繊維やカリウムが豊富で、付着している白い成分・チロシンは、ホルモンバランスを整えたり、集中力を高める働きなどが期待できます。

教えていただいた方
植松良枝〈うえまつ・よしえ〉さん

料理研究家。季節感あふれる食と暮らしを提案。野菜づくりを長年ライフワークとし、旬の野菜をたっぷりと使った料理や、世界各国のエッセンスを取り入れた料理はセンスの良さで定評がある。『ヨヨナムのベトナム料理』(文化出版局)『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など著書多数。

まとめ

時間がないときでも、冷凍室に「あ、アレがある!」と思うだけで気持ちがラクになりますよね。炒めものは、塩焼きそばやチャーハンの具にしたり、卵炒めと一緒にどんぶりなどにアレンジしても。炊き込みごはんは、卵焼きや菜の花などのおひたし、わかめや新玉ねぎなどの吸いものを添えれば、即、春のごちそう献立に。たけのこは、できれば生からゆでて、旬の味わいを楽しんでください。

photo:Takako Hirose /styling:Yoshie Uematsu /text:Yukiko Suzuki