二十四節気を味わう旬彩ごはん
【夏至】
おつまみに負けない活躍 枝豆料理
Food
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おつまみに定番の枝豆ですが、旬のこの時期だからこそ、たっぷりゆでて、食事作りに利用するのはいかがでしょう。さわやかな夏の食卓が楽しめます。
発酵なしで作れる簡単レシピです。材料を混ぜて焼くだけなので、思い立ったらすぐに作れるのが嬉しいところ。ヨーグルトをたっぷり使うのがポイントです。
ゆでた枝豆(正味)…1/2カップ強
塩…ふたつまみ
きび砂糖または砂糖…大さじ1/2
薄力粉…150g
ベーキングパウダー…大さじ1/2
プレーンヨーグルト(無糖)…約150g
牛乳…大さじ3
オリーブオイル、粗塩…各適量
溶けるチーズ、刻んだハムやベーコン、ちりめんじゃこなどを適宜のせて焼くのもおすすめです。
1オーブンを200度に予熱しておく。大きめのボウルにAを入れて軽く混ぜ、Bを合わせてふるい入れ、泡立て器で軽く混ぜる。
2Cを混ぜ合わせ、1に2回に分けて加える。ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで全体をさっくりと混ぜ合わせ、混ぜ終わる直前に枝豆の約2/3量を加えて混ぜる。
3天板にオーブンシートを敷き、生地を4等分にしてラフにすくい落とし、直径8㎝くらいに丸く広げる。残りの枝豆を生地に軽く埋め込むように等分にのせ、オリーブオイルを回しかけ、予熱したオーブンで20〜25分焼く。焼き上がったら粗塩をふる。
生地をすくい落として丸く広げ、枝豆を埋め込むようにのせます。
オリーブオイルを枝豆の穴のくぼみにたまるように回しかけ、オーブンで焼きます。
香り豊かなたっぷりの薬味で、真夏のおもてなしにもぴったりな味わいずし。しらすは散らさず、数か所にこんもりと盛ると、立体感が出て華やかな見栄えに。
ゆでた枝豆(正味)…約2/3カップ
しらす…80g
米…2合
<合わせ酢>
酢…大さじ4
砂糖…大さじ2
塩…大さじ1/2
しょうがのみじん切り…大1かけ分
白いりごま…大さじ1
青じそ…6〜8枚
みょうが…2個
青ねぎ…3〜4本
しょうゆ、酢…各適量
あればすだちを添えてもさらに香りよく、おすすめです。
1酢飯を作る。米を炊き、炊き立てに混ぜ合わせた合わせ酢を回しかけ、うちわであおぎながら手早く切るように混ぜ、途中でAを加えて混ぜ合わせ、冷ます。
2青じそは手で細かくちぎり、みょうがは7㎜角に切り、青ねぎは小口切りにする。
31の約半量を器に広げて盛り、その上に枝豆の約半量を散らす。残りの1をさらに上に広げて盛る。
43の上にしらすをふんわりと数か所に盛り、そのまわりや間に青じそ、みょうが、残りの枝豆を盛り、青ねぎを散らす。食べるときは、好みの量を取り分け、酢じょうゆ(しょうゆと酢は半々を目安に混ぜる)をしらすの上に少量ずつかけながら食べる。
枝豆と豚肉を高菜の風味が上手にまとめてくれる、台湾風のひと皿。うま味のある高菜の漬け汁を、絞らずに使うのがコツです。相性のよいゆで卵を添えて。
ゆでた枝豆(正味)…1/3〜1/2カップ
豚バラ薄切り肉…200g
高菜漬け…60g
にんにく…1片
しょうが…大1かけ
サラダ油…小さじ1
酒…大さじ1/2
しょうゆ…大さじ1と1/2
砂糖…小さじ1
黒酢または酢…大さじ1
温かいごはん…茶碗2杯分
ゆで卵…2個
青ねぎ…2本
一味唐辛子(好みで)…適量
ゆで卵の代わりにスクランブルエッグを作り、豚高菜炒めの下に敷いて盛っても。
一味唐辛子は七味唐辛子でもOK。
1豚肉は2㎝幅に切る。高菜漬けは汁けを残したまま細かく刻む。にんにくとしょうがはみじん切りにする。青ねぎは小口切りにする。
2フライパンにサラダ油を熱し、にんにくとしょうがを炒め、香りが出てきたら豚肉を広げて加え、香ばしい焼き色がつくように炒める。高菜を加えてサッと炒め合わせ、酒、しょうゆ、砂糖を加えて水分を飛ばすように炒める。枝豆を加えてなじませたら黒酢を回し入れ、軽く炒めて火を止める。
にんにくとしょうがを炒め、豚肉を広げて加えたら、なるべくそのまま動かさず、
香ばしい焼き色がつくまで焼きます。
高菜を加えて炒め、調味し、枝豆を加えて黒酢を回し入れます。
3器にごはん、その上に2を盛り、半分に切ったゆで卵を添えて青ねぎを散らす。好みで一味唐辛子をふる。
枝豆はさやの片方の端をハサミで切り、塩ひとつかみでこすり洗いをしてうぶ毛をとり、洗い流します。鍋に枝豆と、枝豆がひたひたに浸かるくらいの水、塩適量を入れ、フタをして火にかけ、沸騰したら蒸し煮にするように弱火〜中火でゆでます。1〜2個さやが弾けたらザルに上げ、熱いうちに塩をふり、うちわなどであおいで冷まします。
6月21日〜7月6日頃
今回の節気は「夏至」。夏至の初日は、北半球では一年のうちで昼の時間が最も長くなる日。夏の盛りに向かっていく時期ですね。この頃から旬を迎える枝豆は、未成熟の大豆であり、栄養的にも申し分ありません。たんぱく質のほか、ビタミンやカリウムなども豊富に含まれます。選ぶときは、さやにうぶ毛がびっしりとつき、実が詰まってふっくらとしているものを。枝つきのほうが鮮度が落ちにくく、おすすめです。
料理研究家。季節感あふれる食と暮らしを提案。野菜づくりを長年ライフワークとし、旬の野菜をたっぷりと使った料理や、世界各国のエッセンスを取り入れた料理はセンスのよさで定評がある。『ヨヨナムのベトナム料理』(文化出版局)、『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など著書多数。
枝豆のフォカッチャ風は、生地に粗塩をふってから焼いてもかまいません。大きく丸く1枚で焼いても楽しい仕上がりに。枝豆入り豚高菜炒めは、まとめ作りしておいても重宝します。どのレシピも枝豆の分量は表記していますが、おつまみとしてゆでて残ったときの利用法として、好みの量をたっぷりとどうぞ。
photo:Takako Hirose /styling:Yoshie Uematsu /text:Yukiko Suzuki