二十四節気を味わう旬彩ごはん
【秋分】
ボリュームたっぷり きのこ料理
Food
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食物繊維が豊富で、お財布にも優しい優秀食材のきのこ。いろいろな種類があるのも魅力ですね。たんぱく質食材と組み合わせた、ボリューム感のあるおかずをご紹介します。
コロンとした形もかわいい、電子レンジで作る簡単シュウマイ。見た目よりずっと食べ応えがあって驚きます。口あたりもよく、きのこのうま味をたっぷり味わえます。
しいたけ…6枚
えのきたけ…1/2パック(50g)
豚ひき肉…200g
玉ねぎ…1/2個(100g)
おろししょうが…1かけ分
片栗粉…大さじ1
酒…大さじ1/2
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
片栗粉、しょうゆ、練り辛子…各適量
しいたけの代わりに、エリンギを輪切りにしたものでも。
えのきたけは粗みじん切りにしますが、しめじでも代用できます。
1しいたけの軸は石づきを落としてみじん切りにする。えのきたけは5㎜幅に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
2ボウルにひき肉、しいたけの軸と玉ねぎ、Aを入れてよく練り混ぜる。半量は、内側に片栗粉をふったしいたけのカサに等分に詰める。残り半量は、6等分に分けて丸め、えのきたけをまぶす。
ひき肉だねはよく練り混ぜ、
半量は片栗粉をふったしいたけのカサに等分に詰め、こんもりと丸く形を整えます。
残り半量は、6等分に分けて丸め、指先でギュッとくっつけるようにしながら、
えのきたけをまぶしつけます。
32を耐熱皿に並べてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で6〜7分加熱する。器に盛り、しょうゆと練り辛子を添える。
クリームソースに粒マスタードのアクセントを効かせて。豚こまを丸めたふんわり肉ボールが、きのこの食感とよく合います。ごはんやパスタにかけるのもおすすめ。
しめじ、エリンギ…各1パック(各100g)
豚こま切れ肉…200g
酒…小さじ2
小麦粉…小さじ1
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
玉ねぎ…1/2個(100g)
にんにく…1片
オリーブオイル、小麦粉…各大さじ1
牛乳…1カップ
粒マスタード…大さじ1
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
パセリのみじん切り…適量
しめじ、エリンギの代わりに、しいたけ、マッシュルーム、えのきたけでも。
1しめじは小房に分け、エリンギは長さを半分にして縦4等分にする。豚肉は大きければひと口大に切ってボウルに入れ、Aを加えてもみ込み、8等分にしてボール状に丸める。玉ねぎは薄切りにし、にんにくはつぶす。
2フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかける。香りが出たら中火にし、1の豚肉ボールを入れ、全体を焼く。焼き目がついたら玉ねぎを加えて炒め、しんなりしたら玉ねぎの上に小麦粉を加えて炒める。
にんにくの香りが出たら豚肉ボールを入れ、返すように転がしながら焼きます。
全体に焼き目がついたら少し端に寄せ、空いたところに玉ねぎを加えて炒め、
小麦粉を玉ねぎの上にふって加え、炒めます。
3粉っぽさがなくなったら牛乳を少しずつ加えてなじませ、しめじ、エリンギを加え、煮立ったら弱火にし、フタをして10分ほど煮る。
4火が通ったら仕上げにBを加え、軽く煮る。器に盛り、パセリをふる。
シンプルに、こんな1品も……
柑橘の香りがきのこの香ばしさを引き立てます。すだちの代わりに、かぼすやゆずでも。しいたけ、まいたけの代わりに、しめじやエリンギでも同様に作れます。
しいたけ6枚は軸を残して石づきをとり、まいたけ1パック(100g)は大きめにほぐす。すだち1個は半分に切る。しいたけ、まいたけを中火で熱したグリルに入れ、5〜6分焼く。食べやすく裂いて器に盛り、しょうゆ小さじ1を回しかけ、すだちを添える。
9月23日〜10月7日頃
今回の節気は「秋分」。昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に夜が長くなります。本格的な秋へと変わり始める、この時期人気の食材が、きのこ。きのこには食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどが豊富に含まれ、糖質などが少ないため、ダイエットに向いています。購入するときは、しいたけとマッシュルームはカサが開き過ぎず、軸が太いもの、まいたけは茎が白く、肉厚で密集しているもの、しめじは株が大きく、カサにハリがあるもの、エリンギはカサが薄い茶褐色で開き過ぎていないもの、えのきたけはカサの大きさが揃っていて、白くてみずみずしいものを選びましょう。どれも湿っていないものがおすすめです。
料理家・管理栄養士。料理家・祐成二葉氏のアシスタント、祐成陽子クッキングアートセミナー講師を経て独立。料理雑誌やファッション誌、テレビ、WEBなどでメニュー提案、スタイリングを行う。『がんばらなくても野菜はとれる!楽するスープ&みそ汁』(ナツメ社)、『これなら続く!毎朝すぐでき弁当』(ワン・パブリッシング)など著書多数。
きのこはたっぷり使っても経済的で、体に嬉しい栄養もいっぱい。どのレシピもきのこのアレンジができますので、好みのものでぜひ試してみてください。
photo:Takako Hirose /styling:Yurie Niiya / text:Yukiko Suzuki