二十四節気を味わう旬彩ごはん
【大寒】
ごちそう感たっぷり 寒ぶり料理
Food
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寒さ本番のこの時期、旬を迎える寒ぶりは脂がのってうま味もたっぷり。いつもの照り焼きもいいですが、目先を変えて、ごちそう感のあるメニューで楽しんでみませんか?
香りのよいパン粉をぶりにまぶしてこんがりと焼き上げます。仕上げにレモンを搾ってさっぱりと。シンプルですが、うま味を引き立てる飽きのこないメニューです。
ぶり…2切れ(200g)
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
小麦粉、水…各小さじ2
パン粉…大さじ6(15g)
にんにくのみじん切り…1/2片分
パセリのみじん切り、粉チーズ…各小さじ2
ドライバジル…小さじ1/3
塩…少々
オリーブオイル…大さじ1
ベビーリーフ…適量
レモンのくし切り…2切れ
ドライバジルの代わりに、タイムやローズマリーの乾燥ハーブでも。
なければパセリのみじん切りだけでもOK。
1ぶりは塩、こしょうをふる。AとBはそれぞれバットに混ぜ合わせる。
2ぶりにAを絡めてBをまぶす。
3フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を中火で熱し、2を入れて2~3分焼く。焼き色がついたら返して残りのオリーブオイルを加え、弱火にしてさらに2~3分焼く。器に盛り、ベビーリーフとレモンを添える。
トマト缶を加えたピンク色のクリームソースで華やかな印象に。酸味を効かせた食べやすいグラタンです。同じく旬のほうれんそうを加え、栄養面もバッチリなボリュームのある一品。
ぶり…2切れ(200g)
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
ほうれんそう…1束(200g)
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1片
オリーブオイル…適量
小麦粉…大さじ2
牛乳…1カップ
カットトマト缶…1/2缶(200g)
塩…小さじ1/2
こしょう…少々
ピザ用チーズ…80g
大人だけなら、赤唐辛子を加えて少しピリ辛にするのもおすすめです。
1ぶりはひと口大に切って塩、こしょうをふる。ほうれんそうは根元を落としてラップで包み、電子レンジ(600W)で約2分加熱する。水に5分ほどさらして水けを絞り、5㎝長さに切る。玉ねぎは薄切りにし、にんにくはみじん切りにする。
2フライパンにオリーブオイル小さじ1を中火で熱し、ぶりを入れて2分ほど焼く。焼き色がついたら返し、さらに1〜2分焼く。火が通ったらいったん取り出す。
32のフライパンをサッと拭いてオリーブオイル大さじ2とにんにくを入れ、弱火で炒める。香りが出たら中火にし、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒め、牛乳を2~3回に分けて加えてよく混ぜる。なめらかに混ざったらAを加えて混ぜ、ぶりを戻し入れてほうれんそうを加えて軽く合わせる。
4耐熱の器に3を入れてならし、ピザ用チーズを散らしてのせ、230度のオーブン、またはオーブントースターで8分ほど焼く。
香りのよいたっぷりの生の春菊とともに、刺身をサラダ仕立てにしたアイデアレシピ。生のカリフラワーも歯応えがよく、アクセントになっています。
ぶりの刺身(さく)…150g
春菊…1/2束(正味60g)
カリフラワー…100g
オリーブオイル…大さじ1と1/2
レモン汁…大さじ1
しょうゆ、ゆずこしょう…各小さじ1/2
塩…少々
ゆずこしょうの代わりに、練りわさびでも。好みでしょうゆや塩を調整して。
1ぶりは5㎜厚さのそぎ切りにする。春菊は葉を摘んで食べやすい長さにちぎり、水に5分ほどさらして水けをきる。カリフラワーは小房に分け、5㎜幅の薄切りにする。Aは混ぜ合わせてドレッシングを作る。
2器に春菊、カリフラワー、ぶりを盛り合わせ、Aをかける。
1月20日〜2月3日頃
今回の節気は「大寒」。一年でもっとも寒い時期にあたります。この時期の旬の魚のひとつが寒ぶり。ぶりの中でも12月〜2月頭頃にとれるものを指し、身が締まって脂がのっています。生活習慣病の予防効果が期待できるEPAやDHAが豊富で、糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群なども含みます。選ぶときは、身に透明感があって血合いが鮮やかな赤い色をしているもの、全体にハリがあるものがおすすめです。
料理家・管理栄養士。料理家・祐成二葉氏のアシスタント、祐成陽子クッキングアートセミナー講師を経て独立。料理雑誌やファッション誌、テレビ、WEBなどでメニュー提案、スタイリングを行う。『ぜ〜んぶひとりでできちゃう!小学生のお料理ブック』(家の光協会)、『コンテナですぐできレンチンひとり分ごはん』(主婦と生活社)など著書多数。
ぶりとほうれんそうのトマトクリームグラタンは、トマト缶がなければ、牛乳を2カップ、小麦粉を大さじ3にして、普通のクリームグラタンにしても。脂がのったぶりは、食べ応えがあって満足感のあるところも魅力ですね。
photo:Takako Hirose /styling:Yurie Niiya / text:Yukiko Suzuki