イトーヨーカドー
セブン&アイ・ホールディングス

中国での取り組み

華糖ヨーカ堂|成都イトーヨーカ堂

中国 総合スーパーストア事業の概要

1996年に中国政府からの要請を受け、1997年9月に北京市に「華糖ヨーカ堂有限公司」を設立しました。これと並行して、四川省成都市からも要請を受けて、1996年12月に成都市に「成都イトーヨーカ堂有限公司」を設立しました。
日本で培った「安全・安心な商品」の提供や丁寧な接客に加え、中国のお客様のニーズにあった品揃えやサービスを追求するとともに、中国国内からの商品調達や現地従業員による店舗運営など、「中国人の、中国人による、中国人のための店舗」を目指しています。

2014年には、成都市に根をおろし、お客様の立場に立って商品・サービスの革新に努めたことが評価され、中国事業部管掌の三枝富博に日本人の民間企業経営者としては初めて「成都市栄誉市民」の称号が贈られました。

中国トップメッセージ

三枝 富博

株式会社イトーヨーカ堂
代表取締役社長 兼
中国事業部管掌
三枝 富博

近年、中国は急速な経済発展を遂げ国際社会の中でその存在感を増しています。その一方で、環境問題や格差の拡大、食品偽装事件の発生などのさまざまな問題にも直面しています。また、経済も急成長の時代から安定成長の時代へとシフトし、消費形態も量から質へ、「モノ消費」から「コト消費」へとシフトしています。イトーヨーカ堂は、こうした社会・経済の変化に対応し、「新しさ」「楽しさ」を提供する商品・サービスの提供・売場づくりを推進しています。

その一例が、2013年3月から販売を開始した「看得見的放心」シリーズです。これは、食品の安全・安心への関心の高まりにお応えした商品で、安全と品質(味と鮮度)に関する独自の基準をクリアした生鮮食品で、「どこで」「だれが」「どのように」つくった商品なのかなど生産履歴をお客様にホームページで公開しています。また、子どもの遊び場や休憩スペースの設置など、さまざまなお客様にもゆっくりお買物を楽しんでいただける工夫も行っています。

こうした変化への対応を可能にしているのが、社是に掲げる「信頼と誠実」の精神や「お客様の立場に立つ」などの企業理念の共有であり、徹底した現地化と人材の育成です。現在、店舗の運営はほぼ中国人従業員が担っています。中国人従業員とのコミュニケーションを密にし、理念や会社の目標・情報を共有し、コンクールや表彰制度などを通じてモチベーションを向上することで、自ら考え新しい価値を創造する人材の育成に努めています。従業員自らが考え改革し、一人ひとりのお客様にご満足いただくことで、業績の向上と従業員のモチベーションのアップといった好循環が生まれます。

今後ネットビジネスの拡大など中国の社会・経済情勢はさらに大きく変化していくと考えられます。これからも、地域の声に真摯に耳を傾け、地域の皆様に信頼され、地域とともに成長するイトーヨーカ堂を築いてまいります。

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